OSのインストールと設定
0. 必要なもの
New UnbrickにOSをはじめてインストールするときは、つぎのようなものが必要になります。
- OSのイメージをダウンロードするためのパソコン
- マイクロSDカードリーダー
SDカードリーダーをパソコンが内蔵していれば、それを利用できます。 - マイクロHDMI-HDMIケーブル
New UnbrickがわがマイクロHDMIポートになります。 - HDMI入力端子のついたモニターかテレビ
- マイクロSDカード
アプリケーション パフォーマンス クラス「A1」に対応した32GBのものがあると、速度的にも、容量的にも安心です。Ubuntu Desktopのばあい、OSが6GB以上使用します。 - キーボード
- マウス
- ACアダプター (USB Type-C 5V/3A)
また、インターネットにつなげられる環境が必要です。
これらは、Raspberry PiにOSをインストールするときに必要になるものとおなじです。OSの設定がおわれば、パソコンや、HDMIケーブル、モニター、マウスはなくても問題ありません。
1. OSのイメージをダウンロードする
パソコンをつかって、OSのイメージをダウンロードします。
「Raspberry Pi OS」を利用するときは、つぎのページからダウンロードします。
「Ubuntu Desktop」を利用するときは、つぎのページからダウンロードします。
「Ubuntu Desktop」を利用するには、2GB以上のRAMを搭載したRaspberry Pi 4Bが必要です。
New Unbrickのばあいは、「Ubuntu Desktop」をつかうと、かんたんにバックライトのあかるさを調整したりできて便利です。
2. OSをマイクロSDカードにかきこむ
パソコンをつかって、マイクロSDカードにダウンロードしたOSをかきこみます。かきこむ手順は、ふつうのRaspberry Piのときとおなじです。「Ubuntu Desktop」は、「Etcher」をつかうと、かんたんにかきこめます。
3. New Unbrickの電源をいれて、OSの初期設定をする
まず、つぎの手順でNew Unbrickの電源をいれる準備をします。作業ちゅうに電池ぎれになることがないように、ACアダプターをつかって作業してください。
- New Unbrickに、OSをかきこんだマイクロSDカードをさしこむ。
- New Unbrickに、キーボードとマウスをつなげる。
- HDMIケーブルで、New Unbrickとモニターをつなげる。
はじめてNew Unbrickの電源をいれるときは、液晶画面にはまだなにも表示されません。 - USB Type-Cケーブルで、New UncrickとACアダプターをつなげる。
準備ができたら、New Unbrickの電源をいれます。OSが起動して、設定ができるようになるまで、しばらく時間がかかります。設定画面が表示されたら、画面の表示どおりにOSを設定していきます。
4. New Unbrick用のデバイスドライバーをインストールする
New Unbrickには、つぎのようなデバイスがくみこまれています。
- 7インチ液晶ディスプレイ
- タッチパネル
- カレンダー時計
- 操作ボタンと電源ボタン
- 電源の電圧監視デバイス
- パッド ボタン
- フロント アクションLED
これらのデバイスを有効にするには、OSに専用のデバイス ドライバーをインストールして設定する必要があります。
New Unbrick用のデバイスドライバーは、ソースコードとあわせてGitHubから公開しています。
ターミナルをひらいて、つぎのようにコマンドを実行して、デバイス ドライバーをインストールします。
$ wget https://github.com/esrille/new-unbrick/releases/download/v1.0.0/new-unbrick-dkms_1.0.0_all.deb
$ sudo apt install ./new-unbrick-dkms_1.0.0_all.deb
インストールが完了したら、OSをシャットダウンします。この時点では、まだインストールした設定が有効になっていないので、New Unbrickの電源が自動的におちません。画面がきえたら、電源ボタンをながおしして、New Unbrickの電源をきります。さいごに、New UnbrickからHDMIケーブルをぬきます。
5. New Unbrickを起動してみる
ここまでの手順でNew Unbrickの設定は完了しています。New Unbrickを起動しなおすと、インストールした設定が有効になります。
起動後は、液晶画面にデスクトップが表示されます。ペンやカレンダー時計もつかえるようになっています。また、OSをシャットダウンすれば、New Unbrickの電源が自動的にきれるようになっています。
6. アプリケーション ソフトウェアをインストールする
エスリルからは、New Unbrickにあわせて、つぎのようなアプリケーション ソフトウェアを提供しています。
これらのソフトウェアはソースコードとあわせてGitHubから公開しています。あわせてインストールしてみてください。ソースコードはPythonをつかって、できるかぎりシンプルにかかれています。プログラミングの勉強がすすんできたら、ソースコードをみてみたり、じぶんで改造したりしてみてください。New Unbrickも、とてもべんりなパーソナル コンピューターになります。
また、UbuntuやRaspberry Pi OSもべんりなアプリケーション ソフトウェアをたくさん用意しています。あわせて利用してみてください。