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設定のしかた

 NISSEには、キーボード本体がわの設定をかえて保存する機能があります。[FN]キーを押しながら、[F1]から[F9]までのキーを押すと、NISSEが現在の設定内容を自動的にタイプして出力します。

 NISSEの設定を確認したり変更するばあいは、画面上で出力を確認できるように、「メモ帳」などのテキストエディタを起動しIMEをオフにした状態で操作してください。

 なお、NISSE本体の機能をつかって、親指シフトやTRONかな入力などを利用するばあいは、『かな入力の設定方法』のページもあわせて参考にしてください。

[FN]-[F1] (ABOUT)

 NISSEのファームウェアのバージョンと現在の設定を出力します。

FN-F1の出力例(USB接続タイプ)
[FN]-[F1]の出力例(USB接続タイプ)
[FN]-[F1]の出力項目名 説明
esrille nisse つぎに続く2行にNISSEのリビジョン番号とファームウェアのバージョン番号が表示されます。
rev. NISSE本体のリビジョン番号が表示されます。
ver. 現在使用しているファームウェアのバージョンが表示されます。
f2 OSの設定が表示されます。
f3 LAYOUTの設定が表示されます。
f4 KANAの設定が表示されます。
f5 DELAYの設定が表示されます。
f6 MODの設定が表示されます。
f7 IMEの設定が表示されます。
f8 LEDの設定が表示されます。
f9 PREFIXの設定が表示されます。

 ポインティング デバイス内蔵タイプでは、アナログパッドの現在の感度についても表示されます。

[FN]-[F1]の出力項目名 説明
pad 現在の感度設定(n)、感度(n/n/n)、タッチパッドの原点位置(n, n)が表示されます。

 Bluetooth対応タイプでは、さらに追加の情報が表示されます。

FN-F1の出力例(Bluetooth対応タイプ)
[FN]-[F1]の出力例(Bluetooth対応タイプ)
[FN]-[F1]の出力項目名 説明
ble module つぎに続く2行にBluetoothモジュールのリビジョン番号とファームウェアのバージョン番号が表示されます。
rev. Bluetoothモジュールのリビジョン番号が表示されます。
ver. Bluetoothモジュールのファームウェアのバージョンが表示されます。
kvm 現在接続中の接続の番号(1~4)が表示されます。
lesc Bluetooth 4.2のセキュリティー レベル4(Secure Connections)でタブレットやスマートフォンと接続しているばあい1に、そうでないばあい0になります。
※ Secure ConnectionsはタブレットやスマートフォンもBluetooth 4.2に対応していて、さらにセキュリティー レベル4をサポートしているばあいにのみ有効になります。
[電圧]v [残量]% 乾電池で駆動しているばあい、最後の行に現在の電源電圧と、電池残量のおよその目安が表示されます。
※ 電圧が約2.0[v]以下になると電源は自動的にOFFになります。

[FN]-[F2] (OS)

 IMEを「英字」入力モード、「ひらがな」入力モードにするキーコードを設定します。

[FN]-[F2]の設定 ひらがなモード 英字モード
pc なし なし
mac かな 英数
109 変換 無変換
109a CTRL-SHIFT-変換 CTRL-SHIFT-無変換
109b 半角/全角 半角/全角
104a CTRL-SHIFT-SPACE CTRL-SHIFT-BACKSPACE
104b ALT-` ALT-`
a-sp ALT-SPACE ALT-SPACE
s-sp SHIFT-SPACE SHIFT-SPACE
c-sp CTRL-SPACE CTRL-SPACE
caps CAPS LOCK CAPS LOCK

 IMEのモード変更に利用するキーコードは、OSやIMEの種類によってことなります。

 Windows 11では、[変換]・[無変換]キーでIMEのオン・オフができるようになっています。この機能を利用するときは「109」に設定します。

 macOSやiOSでは、「mac」に設定します。

 IMEが必要ないばあいは、「pc」に設定してください。NISSEの「かな」「英数」キーをおしても、キーコードをなにも出力しなくなります。

[FN]-[F3] (LAYOUT)

 英数字のキーボード配列を設定します。

[FN]-[F3]の設定 英数配列
us QWERTY US配列
us-d Dvorak US配列
jp QWERTY JIS配列
jp-n QWERTY JIS配列 (Nicola F型)
us-c Colemak US配列
us-m Colemak-DHm US配列

 通常は、英語(米国)キーボードとして使用するばあいは「us」に、日本語キーボード(JIS)として使用するばあいは「jp」に設定します。


ご注意: 日本語キーボード(JIS)と英語キーボード(米国)のきりかえには、利用されているOSの設定も必要になります。

[FN]-[F4] (KANA)

 ひらがなの入力方法を設定します。

[FN]-[F4]の設定 ひらがなの入力方法
roma ローマ字入力
nico 親指シフト(NICOLA)
mtype M式
tron TRONかな配列
stick Stickney Next
x6004 JIS X6004 (新JIS配列)


ご注意: 「stick」以外では、IMEは「ローマ字入力」に設定します。かな文字からローマ字への変換はNISSEがわでおこないます。「stick」にするときは、IMEを「かな入力」に設定します。

[FN]-[F5] (DELAY)

 文字キーと[SHIFT]キーの同時打鍵判定の遅延時間を変更します。

[FN]-[F5]の設定 遅延時間
d0 0 msec (遅延なし)
d12 12 msec
d24 24 msec
d36 36 msec
d48 48 msec

 遅延時間は、おもに「親指シフト(NICOLA)」を利用するときのための設定項目です。通常は、「d0」に設定しておきます。

[FN]-[F6] (MOD)

 [SHIFT]キーや[CTRL]キーなどの位置を設定します。詳細については、「修飾キーの配置」を参照してください。

[FN]-[F6]の設定 優先 [英数][かな]専用キー macOS用
c SHIFT
s CTRL
cj SHIFT
sj CTRL
cja SHIFT
sja CTRL
xc スペース, SHIFT
xs スペース, CTRL
xcj スペース, SHIFT
xsj スペース, CTRL
xcja スペース, SHIFT
xsja スペース, CTRL

[FN]-[F7] (IME)

 利用するIMEの種類を指定します。IMEによって、「NICOLA(親指シフト)」などで直接キーボードから入力可能な記号がことなります。

[FN]-[F7]の設定 IMEの種類 追加で入力可能になる記号
ms MS IME
goog Google日本語入力, mozc 『』…/(・と/をどちらも変換なしで入力可)
atok ATOK
appl Mac ことえり 『』〔〕

参考: 「Google日本語入力」には強力なローマ字表のカスタマイズ機能があります。ファームウェアとIMEの設定を両方とも変更すると、「NICOLA(親指シフト)」などでその他の記号も直接入力できるようになります。ファームウェアの変更箇所はKeyboardJP.cの、

になります。

[FN]-[F8] (LED)

 NISSEがかな入力モードになっているときのLEDの表示方法を変更します。

[FN]-[F8]の設定 かなLEDの設定
l 左のLEDを点灯。Num Lockでは使用しない。
c 中央のLEDを点灯。Caps Lockでは使用しない。
r 右のLEDを点灯。Scroll Lockでは使用しない。
l-n 左のLEDをNum Lockと共有する。
c-c 中央のLEDをCaps Lockと共有する。デフォルト。
r-s 右のLEDをScroll Lockと共有する。
off カナ入力モード中、どのLEDも点灯しない。

[FN]-[F9] (PREFIX)

 プレフィックスシフトの設定を変更します。

[FN]-[F9]の設定 プレフィックス シフト
off 無効(デフォルト)
on 有効
led 有効 (シフトが有効になっていると、左右のLEDも点灯します。)

 「TRONかな配列」および「新JIS配列」を利用するときのための設定項目です。通常は、「off」に設定しておきます。


注意: プレフィックス シフトはひらがな入力モードでのみ有効になります。プレフィックスシフト状態は、もういちど対応するシフトキーをおせばキャンセルできます。